皮膚常在菌検診「美肌菌ドック」が世界初オープン

「健康と幸福が広がる未来を築く」を掲げ、臨床プログラムを開発・提供する株式会社クリニカルパスは、一般社団法人ITヘルスケア学会よりの委託・監修のもと、世界で初めて皮膚常在菌量検査を含む皮膚の肌質検査を行う自由診療検診プログラム、皮膚常在菌検診「美肌菌ドック」を開発、全国の美容・皮膚科系クリニックに提供し、6月1日より検診受付を開始します。

 

消費者庁が発表した平成26年版消費者白書によると、生命・身体に関する危害情報は1万3497件あり、そのうち危害内容別に見ると、「皮膚障害」が3999件(29.6%)と最も多くなっています。

また、危害情報及び危険情報を商品別にみた場合も「化粧品」の被害は全体の2位、「理美容」は4位となっています。これらのデータからも依然として化粧品または美容サービスのトラブルは多く、消費者が自身の肌質と、それに応じた正しい化粧品等の使用方法を理解することは社会的意義が高いと考えています。

 

「美肌菌ドック」では130項目以上の問診と21種類の検査を1時間程度で実施します。検査には株式会社眼ディピックが提供する世界初の皮膚常在菌量検査と、株式会社インテグラル社の肌質測定用の専用医療機器を利用し、個人ごとに異なる肌質と必要なスキンケア、化粧品が検査できます。検査結果は検査後45日程度でお知らせすることができ、検査の結果、常在菌が少ないことで乾燥肌やアレルギー皮膚疾患に悪影響を与えている場合には、医師より保険診療受診の指導や、自由診療による常在菌治療の指導を行います。

ヒトの皮膚上には常在する菌が存在しており皮膚の健康に対する皮膚常在菌の関与が解明されております。

※例えば表皮ブドウ球菌が少ないとグリセリン生産が少なくなり肌がかさつく場合が多い

※アクネ菌がニキビを作るのは特定種のみ、菌数が少ないとPHがアルカリ側になりやすい

常在菌バランスを保つことが重要

アトピー性皮膚炎は、皮膚の表面で複数の細菌が異常に増えることで起きるという研究成果をアメリカの国立衛生研究所と慶應大学などのグループが発表し、根本的な治療法の開発につながると注目※。

今までは皮膚にさまざまな菌がある事は顕微鏡等で確認する事ができましたが、今回の美肌菌ドックは皮膚にある善玉菌と黄色ブドウ球菌とのバランス、菌量自体を計測することが可能です。

また、美容皮膚科以外にも小児科や産婦人科の親子検診時に本検査を導入する事により隠れアトピーの発見やアトピー予防にも繋がると考えております。

美肌菌ドック料金の利益に加え、その結果を基に既存サービスのお勧めが可能

美肌菌ドックは医療機関で提供されるので、病気がみつかったら、そのまま治療が可能です。
また、病気の種類によっては、適切な医療機関に紹介を行いますので安心です。

検診医療機関は、検診センター、自由診療病院、保険診療病院などがあります。
また美肌菌ドックは自由診療により提供されます

130項目の問診21種類の検査にて構成

美肌菌ドックは検査日から45日で結果が出ます

本検診は公益データ収集を目的とした学会事業であり、ITヘルスケア学会の管理基準に準拠。
収集データは統計解析の上、Open Data化を行います。
(データの国内保持、セキュリティ、臨床内容、データ収集手順等を監修)

危機1
海外検査サービス普及
(検査の海外発注)

危機2
主要国の
健康データ獲得競争

危機3
公益的Open Dataが
存在しない

  • 検査プログラムは学会が臨床プログラムとして提供
  • プログラムの導入指導・フォローは研修をうけた看護師を派遣・巡回
  • 安心の学会臨床サポート。収集データによる共同研究も支援・推進
  • 初期投資は検診機器導入のみ。ライセンス料は利用者数に応じた支払い
美肌菌ドックの検査機器

乾燥している場所や季節は、乾燥肌。汗をかけば水分量は増えます。

メイクの上、クリームを塗ってから検査すれば検査値は変わります。

一般的な弾力系は押さえつけるように検査すれば弾力地は上昇します。

温度と湿度が一定、一定の検査基準(学会基準認定)
美肌菌ドックの検査内容
皮膚常在菌量検査について

皮膚常在菌検査は株式会社メディピックが開発した定量PCR法を利用した菌量の解析検査です。

この検査では、面貌を皮膚上から採取した皮膚常在菌の菌ゲノムDNAを抽出し、そのDNA溶液から菌ゲノムDNAの総量を算出します。菌ゲノムDNA量が多いほど菌量も多いと言えます、また、皮膚常在菌のうち、肌質に影響が大きいと考えられる三種の菌(表示ブドウ球菌、黄色ブドウ球菌、アクネ菌)についても、菌ゲノムDNA溶液を各菌特異的なプローブを使用する定量PCR法を用いた手法で定量することで、三種の菌間の存在比を相対的に算出します。

 

●総菌量:皮膚上から採取された菌ゲノムDNA量の総量(単位ng)

●その他菌(存在比率):三種の菌それぞれを定量したうえでゲノム量比から菌量比とその存在割合を比率として表示します。

DNAの採取量が少ない、PCR阻害物質の存在、未知の要因の影響などで菌定量、菌量比の算出が出来ない場合は判定不可としてN.D.となります。

皮膚常在菌と肌への作用

皮膚に多くの常在菌が存在しています。主要な常在菌は下表のとおりであり、それぞれに効能と弊害を持ち、善玉菌、悪玉菌に分類されます。皮膚常在菌は菌の常在バランスを保つ事がよいと考えられており、それぞれの肌状態に応じて、菌バランスをコントロールする事が重要であるとされています(すべての悪玉菌を退治することはできない)。黄色ブドウ球菌においてはアトピーとの相関が指摘されています。

2015年4月にアメリカのNIH=国立衛生研究所の長尾圭介主任研究員と慶應大学などのグループがアメリカの科学雑誌「イミュニティ」の電子版で発表した論文によると、アトピー性皮膚炎は、症状の悪化とともに、「黄色ブドウ球菌」と「コリネバクテリウム」という2種類の細菌が異常に増えてくる事が確認され、またこれら細菌が増えないようにしたところアトピー性皮膚炎の発症が抑制された事を確認したとしています。

これらから、悪玉菌の抑制により、アトピー性皮膚炎が治療可能である可能性とまた悪玉菌の量によってアトピー性皮膚炎を発症する可能性について指摘されています。

 
皮膚常在菌と肌への作用・表